貯金箱でめざせリッチ!

日本と外国の貯金箱

貯金箱なんて世界共通!そう思っていませんか?同じお金を貯めていく物でも、微妙な違いがあるのです。最古の貯金箱と言われているのは、約2100年前の中国・雲南省の、てん王一族の古墓から出土された、前漢時代の円筒で青銅製の『八牛貯貝器』がそうであり、当時、貝を通貨としていたことから、中には小安貝が入れられていました。こうしたことから、中国でお金を表す漢字には、貝という字が使われています。

どんな貯金箱?

アメリカ製貯金箱

日本での貯金箱は、縁起物が多く模られていました。招き猫、だるま、福助、大黒様、宝船などです。では外国ではどうなのでしょう。やはり縁起物が好んで模られていたようです。金の卵を産むニワトリ、幸運のテントウムシ、働き者のミツバチ、賢くて頭の良い象などです。そして、どの国の貯金箱も、その時代の生活に対する気持ちや意識が、反映されているといえます。紀元前薬300年頃の宝物寺院の形の貯金箱が発見されている他、古代ローマの遺跡から発見された3〜4世紀の貯金箱は、陶器製の貯金箱で、洋ナシ型をしていて、遺跡から数多く発見されています。この形は、ヨーロッパでは伝統的な形となっていて、現在でもイタリアなどでは、洋ナシ型の貯金箱が使われています。

日本と外国との違いは?

どこの国でも縁起物が模られていますが、日本と外国の貯金箱ではどのような違いがあるのでしょうか。外国の貯金箱の特徴として、多くは上にコインを入れる穴が開いているということです。人形の形をしていたら、頭のてっぺんに穴が開いているということになります。一方、日本での貯金箱では、動物や人物を模っていても、頭に穴をあけるということは皆無です。見たことはありませんよね? 日本の貯金箱は、必ずと言っていいほど、背面に小銭を入れる投入口があります。

献金箱がルーツ

外国での貯金箱のルーツは、教会に置かれていた募金箱と言われています。貴金属の破片を入れてもらうために設置されていたもので、貨幣が使われるようになる前から教会に置かれていました。古代エジプトやギリシャ、エルサレムなどの遺跡で発見されています。

鍵つきの貯金箱

中世のヨーロッパでは、金属加工などの技術が発達し、王朝の贅沢な生活や、文化を思わせる細工が施された貯金箱が登場するようになります。それはとても見事なもので、貯金箱と言われなければ分からないかもしれません。真鍮や金、銀、錫など素材も様々で、人気があったのはシリンダー型の鉄の貯金箱でした。ビールジョッキを模ったもので、見事な細工が施され、入れたお金を守るために南京錠が取り付けられたり、コインを入れる部分には、中のコインが抜き取られないように、留め金などもつけられていました。同じ頃には動物を模った焼き物の貯金箱が作られるようになります。焼き物の貯金箱は割って出すようになっていました。アメリカではカラクリ仕掛けのある貯金箱がブームになり、『トリック・ドッグ』と呼ばれる貯金箱は、コインを犬の口に置いてスイッチを押すと、真ん中に立っているピエロが持つ輪をくぐって、その先にある樽の中にコインが落ちる仕組みになっています。その他にも様々なカラクリ貯金箱が作られ、仕掛けが特許を持っているほどです。

日本は割って出す!

日本での貯金箱は、当初焼き物が多く、取り出し口がついていないために、中のお金を出すときには貯金箱を割って出さなければいけませんでした。もちろん割るまではいくら入っているか分かりません。外国の貯金箱が鍵つきで、自由に開けられるようになっていたのは、そのルーツが募金箱だというところにあるでしょう。焼き物の貯金箱でも、やがて底の部分に紙が貼られ、壊さなくても中のお金が取り出せるようになりました。現在では、貯金箱の取り出し口はゴム製になっています。


貯金箱って